いちころ主任日記

いちころ主任日記#8 ミスの許容範囲の話

いちころです。

 

この仕事をしていると、ミスは付きものですよね。

・個人的なミス

・伝達忘れのミス

・仲間のミス

とかね。

 

こういうことは、完璧に防ぐことは無理だし

起こっても仕方がない、怒っても仕方がないとは分かっていても、

心情的にはそうはいかないということが、多いと思います。

 

せっかく綺麗に塗ったのに、組付けでキズが入ったとか、

磨きで下を出したとか。

 

こういう、仲間が起こしたミスに対して、どういう感じで対処するのか、という事を

主任目線でちょっと書いていきますね。

 

 

詰めるのか詰めないのか

皆さんならどうでしょう?

ミスした人を呼び出して、たらふく文句を言うのか。

それとも、段取りに組んで、責めることもなく手直しするのか。

 

僕の場合、これは人によります。

 

失敗しても、反省しない人には言うし

改善しようとする人、または失敗の原因が分かっていて

『言わなくても分かっている』人に対しては言わない。

 

ちょっと分けて解説しますね

 

反省しない人というのは

自分が失敗しても、自分の責任だと思ってないとか認めない人ですね。

道具のせい、他人のせい、周りのせい、挙句の果てには調子が悪いとか。

 

調子はオマエのせいやんけ!ってツッコミはとりあえず置いといて、

分かっていようが、分かってなかろうが、

言動として出る人っているじゃないですか。

こういう、自分のミスを自分の責任だと認めることが出来ない人に対しては言いますね。

 

反省する人に対しては

基本、ベテランの人です。

プロ意識の高い人って、自分のミスに対しても厳しい人が多いように思います。

 

言わなくても分かっている人

 

こういう人に対しては、ミスをしても何も言うことは無いです。

段取りに組んで、さっさと手直しをする。無かったことにする。

 

そうすることで、ミスした方も気分よく作業が続けられると思うんで。

 

 

ミスはお互い様という考え方

こういう考えになったのは、僕がよく失敗をしていたからです。

 

組み上がってからミスが見つかり、せっかく組み上がったものをまたバラシてもらうとか、

もうほとんど磨いた状態で、致命的なミスが見つかったとか、後はクレームで帰って来たとか。

 

数え切れないぐらい失敗を繰り返してきたので、

僕の中では、『ミスは付きもの』『ミスはお互い様』という考えが根強くあります。

 

迷惑をかけた経験が沢山あるので、失敗した人の心理はよく分かるんですよ。

そこで詰めたって、それは言う方の気分がちょっとかどうかは分かりませんが

少し吐き出せるだけで、現状は変わらないし作業者の気分は悪くなる。

昔はボロクソに言う人が多く、それで打たれ強くなるとも言われていますが

僕はそうは思わないんですよね。

 

だって、今でも文句言われたらイラっとするでしょ?

 

ストレスになれることなんて、多分ないと思うんですよ。

なので、それなら作業者がちょっとでも気を取り直して出来るように、

詰めずに手直しをした方が、結果的にいい方向に進みますよね。

 

主任は折れる人

ここは人として仕方がない所だと思うんですが、

普段の仕事ぶりから、認めてる人と、そうでない人っていますよね。

 

キッチリやることはやる人と、普段から適当な人。

 

認めてる人のミスなら、その人に寄り添い気味で手直しをするかもですが、

そうでない人の場合は、『自分でやらんかい!』と言いそうになるほどイラつく。

 

結局手直しはするんですが、心情的に納得は行きにくい。

 

最終、そんな関係性の話になってくるんですが

現場同士の話し合いなら、そら言いたいことを言って良いと思いますし、言うべきです。

 

でも、主任の場合は話は別。

言いたいことを押さえ、言われたら聞き、現場を丸く抑える必要があります。

怒るなんて以ての外。論外です。

 

怒るのなんて、簡単じゃないですか。

言いたいことを言って、後は知るかボケで終わりですからね。

 

その感情を押さえて、言いたいことを言わず、

どうすれば1番早く作業を終えて、現場の雰囲気を良くできるのかを考えると、

やっぱり主任が折れるしかない。

 

まぁ辛い所ですけど(本音)。

 

 

あとがき

ミスに対しては、現場によって色んな考え方があると思います。

 

大人数の現場で、ウチの様に甘いことを言ってたら回らないだろうし

逆に少人数で詰めすぎると、人が残らない。

 

そのやり方は、決める人の考え方ひとつで変わると思いますが

結果的に上手く流れているなら、それがその現場にとってベストなんじゃないかなと思いますね。

 

人が相手だけに、そう簡単には行かないのが難しい所ですよね。

 

 

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