いちころです。
今日は納車・引取の日でした。
普段は現場仕事をしてるんですが、納引き担当の専務が休みの日は、代わりに僕が出ます。
今日は4件。うち1件はなかなかの遠方で、片道45分。
往復すると、完全に午前中がつぶれる距離です。
(得意先は10時開店)
しかも、クルマを下ろして納めてハイ終わりってわけには行かないですからね。
修理箇所の説明とか、何やらかんやら話していると
まぁまぁ時間が経ってしまいます。
帰ってきたらもう昼過ぎ。
さらに残りの3件の得意先も場所がバラバラなので、
どうやっても効率よく回れない日でした。
そんな中、コンビニでコーヒー休憩をしてるとき、ボケっとしながらふと思ったんですよね。
「この納引きって、単純に損よな?」
納引きは基本無料。でも実際には、人件費・ガソリン代・高速代… 結構なコストがかかっています。
今回はこのモヤモヤする「無料の納引き」について書いていきますね。
無料では出来ない納引き
仕事を取ってきて、仕上がったクルマを納める。
引き取ってきて、納めて初めて1カウントになるわけですから、
納引きは言うまでもなく、重要な作業です。
だがしかし、ですよ。
それだけ重要なことにもかかわらず、これってタダですよね。
お客さんが持ってきて、取りに来てくれるんなら
こんなにありがたいことはないですが、
ディーラーなどの下請けの場合、基本それはない。
取りに行って納めるまでがセットです。
これは皆さんの現場でもそうだと思いますが、
これ、タダってどうなん?って思うわけですよ。
何なら洗車までしてますからね。タダで。
かかるコストを考えたら、やっぱりタダは厳しいと思うんですよね。
リアルな金額にビビる
仮に僕の時給を2000円とします。
午前中に2時間半使ったので、5000円。
往復50キロぐらいなので、リッター10まで伸びたとして
軽油5L。うちの近所のスタンドでだいたい150円くらいなので750円。
午前中だけで6000円タダ働き。
さらに積車の維持費や、僕が作業できてた分など、細々した分を含めると
すごい損害になります。
ですがこれだけでは終わらず、午後からは3件あり、
それぞれ距離があるので、ざっと計算しても、2万円は損してることになります。
1日でマイナス2万円。
まぁまぁデカいですよね。
そしてその時間、本来やれてたはずの作業の分も含めると
損害はスルーできないほど大きなものになりますよね。
とはいえ、有料には出来ない
知り合い同士の店でのやり取りなら
足代を上乗せする的なこともあるかもしれませんが
下請けとなると、まぁそんなことはまずありえません。
ですが、有料にすることは出来ない。
そうなると、もう早く終わらせる以外に方法はないんですが
その前に「この納引きはタダでやってて、損している」という
意識を、自分自身が持つことが何より大事だと思います。
僕も以前はそうだったんですが、
普段工場で作業をしていて、ちょっと外に出たら
そんな急いで納めたり、引き取りに行くとかではなかったんですよね。
特に何も考えてなかった。
でも、ここでタダ働きをしているということに
危機感まで行かなくても、損しているという意識を持って
時間の使い方にもっとシビアになることが重要だと思うんですよ。
普段の作業で、どれだけ効率化とか言っていても
ここでタダ働きしてたら、プラマイ0どころか
下手したら余裕でマイナスになる可能性だって、十分あります。
それは月の生産台数を見れば一目瞭然。
その分の往復が、全部タダなわけですからね。
正直、ここはどうすることもできないところですが
だからこそ、損しているという意識を持ち
時間を読みながら、空いている時間帯を選ぶとか、
高速道路を使って時短するなどして、少しでも
納引きを早く終わらせて、作業に戻る。
それくらい時間をシビアに見て、ちょうどかなと思いますね。
あとがき
今回は、納引き時に思ったことについて書きました。
本来、人に頼んだり任せたりしたら、お金が発生します。
それは納引きでもそうでないとおかしいと思うんですよね。
修理料金には入ってないし、そもそも事故などのリスクも抱えてるわけですからね。
無料代車や洗車についてもそうですが
昔からお客さんを取るために無料でやってきてたことも、
これからは有料にするべきなんじゃないかと思いますね。
なにも丸ごと時給を払えとは言いませんが、
ガゾリン代や足代くらいは欲しいところですよね。