主任の現場メモ

主任の現場メモ#7 外注は難しい その2

いちころです。

 

前回書いた、『外注は難しい』の2本目ですね。

 

前回は伝達ミスとかチェックの甘さみたいなことを書いたんですが、

今回の外注の仕上がりにも、色々と思うことがありました。

 

立場が変わると責任も変わるな、ということなんですけどね。

そのあたりを皆さんと共有したいと思います。

 

 

外注に出した時点で

外注に出した時点で、こちらは『元請け側』になりますよね。

 

今回出した現場の仕上がりがほんと微妙で、

80点が合格ラインだとすると、いいとこ70点。

厳しく言うと欠点ですね。即アウト。

 

本来ならそのまま持って帰ってもらって、手直しをしてもらうところなんですが、

ちょっとボカシますけど、色々大人の事情があって

・・・まぁ強く言えない、と。

立場的にそういう状況なんですよ。

 

ほなどうなるのかと言うと、当然僕らが直すわけです。

 

外注に出して、外注先の作業を手直しするわけですから

まぁ現場から文句も出ますよ。当然ながら。

 

そんなみんなの面白おかしいツッコミを聞きながら、

ちょっと思ったことがあって。

 

それは、今みんなが言ってるクレームは

普段僕らが言われてるかもしれないってことなんですよね。

 

 

立場が変わると視点が変わる

今回の外注の作業は、正直いい仕上がりではなかったです。

ホンマもうちょっと勘弁してってくらい。

 

で、その時思ったのは、『あ、これが元請け目線なんやな』ってことなんですよ。

 

外注して、作業の仕上がりを確かめる。

確かめると言うか、もう粗探しですよね。

見落として、それをもしお客さんに詰められたら

怒られるのは自分なので、それはもう隅々までチェックしますよ。

 

でも、普段は僕らが下請けなので、ここまで見てるかといえば、

正直甘いところはあります。

それは、手直しがめんどくさいとか、

あーもうええやん、コレで行こう。言われたら直そう的な、そんな甘さです。

 

でもそういうのって、多分全部相手にバレてるんですよね。

今回の仕上がりみたいに。

もしかしたらバレてないのかもしれない、気付かないかもしれないけど、

そんな仕事を繰り返してたら、仕事の質は確実に下がります。

 

皆さんの現場はどうですか?

 

 

手直しができるかどうか

手直しってめんどくさいですよね。

駄目な所が見えていても、例えばそのクルマの色が合わせにくかったり、

トマリが悪かったり、パネルが大きかったりすると、

『頼む!次は気をつけるからコレはこれで納めて!』

と、誰でもなりますよ。

ホンマごめん、次はちゃんとやるからってね。コレはもう人情です。

 

そんな完璧に毎回仕上げないと気がすまないって人は、多分少数派です。

 

でもね、やっぱりここでやり直せるのかどうかで、

信用って変わってくると思うんですよ。

 

今回の外注の仕上がりがそうで、

この仕上がりで持ってこずに、もう数日でも伸ばすように頼んで

最低自分たちが見て、駄目な所がないようにしてから納めに来ていれば、

僕達が手直しすることもないし、その後の納車もスムーズに出来たかもしれない。

 

でも、直さずに納めに来たことで、元請けである僕達に迷惑をかけ、

そして1番重要な信用を失った。

 

僕が決めていいなら、次は絶対出さない。

 

分かれ道はここで、手直しをやるか、やらないかなんすよね。

 

めんどくさい、失敗するかもしれない、やりたくない。

誰でも思う。僕も思う。妥協しまくりです。

 

でも、そういう気持ちを全部ブースの外に置いて、塗り直す。

 

これが出来れば、信用を失うことを回避できるし、

なによりやり直してよかったと、自分自身で思うことが出来る。

 

あの時、やり直してよかった、そのまま出さんでホンマよかったって。

 

やるかやらないか、みなさんはどっちですか?

 

 

あとがき

今回は外注先の仕上がりを見て、気づいたことを書きました。

普段が下請けメインなので、元請け目線で見れたってのは新鮮でしたね。

 

やっぱり直す方からすると、どうしても甘さが出てしまうことってあると思います。

完璧は無理!とか言うてね。

 

でもそれすらも甘えで、直せるんやったら直したほうが良い。

めんどくさくても、先を考えたら絶対に直したほうが良い。

 

ほんとそう思いましたね。

 

 

 

 

 

 

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