主任の現場メモ

主任の現場メモ#4 クリヤーの沸き

いちころです。

最近めっきり寒くなってきましたね。

とはいえ、こっちは兵庫県なので、北の方の人からすれば

全然たいしたことないんですけどね。雪もふらないし。

 

そんな感じなんですが、大体いつもこれくらいの時期になると

とある問題がちらほら出てくるんですよ。

それがタイトルにもある『クリヤーの沸き』です。

 

今回はこのクリヤーの沸きについて、皆さんと共有出来たらと思います。

 

 

同じように塗って沸く

ウチの場合でいうと、だいたいこの時期になると起こってきます。

気温は大体10度くらい。

北風が吹いて、『寒っむ!!』って言い出すくらいですね。

 

いつものように、温度と湿度を見てシンナーを選び、

いつものように塗る。自然乾燥させる。

 

・・・で、沸いた、みたいな感じですね。

 

塗った本人からすると『なんでやねん?』になるわけです。

昨日までと同じように塗ったのに、沸いたわけですからね。

 

それを見た人が口々に言うのは

『厚塗りしすぎちゃうん?』

って。だいたいこう言いますよね。

 

皆さんも1度は言われたことがあると思いますが

これってホンマにそう思います?

 

 

原因はホンマに厚塗りか?

これね、もうお分かりだと思いますけど

厚塗りしたら、本人が1番分かるんですよね。

 

例えば、何かを誤魔化すために、ベースなりクリヤーを厚く盛る。

キズなのか、汚れなのか。もしくはザラつきなのか、ハジキなのか。

なにかしら理由があって、普段より回数を重ねてしまう。

 

でもそうでないのに沸いたとしたら、厚塗りが原因ではないってことですよね。

 

結果からだけ見て、厚く盛ったと言われても納得がいかないのは

おそらくはこれが理由です。

 

『別に厚く塗ってへんし』

 

普段通りに塗って、沸いた。

これには他に原因があると僕は思っていて、

経験則ですが、改善策を試した結果、

ほぼ沸きを改善出来たんで、これを共有しましょか。

 

 

シンナーの選定とフラッシュオフタイム

普段通りに塗って沸くということは、

その日の温度と湿度に合ったシンナーを選定できてないのと、

乾燥時間。フラッシュオフタイム不足が原因でした。

 

結論、シンナーが遅すぎるのと、乾燥時間が短すぎる。

もしくはそのどちらか。

 

乾燥遅めのシンナーを使うのは間違いじゃないんですが、

その分フラッシュオフタイムも長めに取らないと、結果的に沸きます。

 

ベースを決めて、普段より長めに置く。

 

クリヤーなら、ウチは3回塗りなので、

2発目と3発目の間も充分時間を取る。

 

肌の作り方やザラつきに関してはここでは割愛しますが、

経験上、こうするだけで、塗装後の自然乾燥での沸きは改善できました。

 

 

パテとサフ

ちょっと怪しいなと思うのが、パテとサフですね。

ウチは2液の中間とポリパテをメインに使ってるんですが、

やっぱりパテやサフの硬化も遅いというか、熱乾燥させても

暑い時と比べて、だいぶ硬化までに時間がかかります。

 

化学反応など詳しいことは分かりませんが、おそらくパテとサフの硬化不良も

沸きや不具合の原因の1つになると思うので、いつもチンチンに焼くようにしてますね。

 

ま、一応なんですけどね。

 

あとがき

今回は、『沸き』について、

ウチでの改善策を書きました。

 

自然乾燥の場合と限定して書いたんですが、

気候によって、暖かい寒すぎるなど、色々とやり方があると思います。

 

兵庫県でも雪が積もって寒くなるところはありますが、

ウチはまぁ暖かい方だと思います。

クリヤーを温める必要もないくらいですね。

 

そういう気候での改善方法だと思って読んでもらえればと思います。

また皆さんの現場での改善方法なんかがあれば、

コメントで教えて下さい。

 

 

 

 

 

 

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